2020年3月3日火曜日

薬学部生の私がコロナウイルスと漢方薬について語る

こんにちは、府中マッツと申します。
コロナウイルスの感染が広がり世の中が疲弊しきってますね。
マスクの売り切れやデマによるトイレットペーパーの売り切れ、街を行く人々の顔もどこか険悪な雰囲気を醸しています。
一刻も早い終息を願うばかりです。
さて、実は筆者は薬学部に所属しています。今回のコロナウイルスですが、薬の観点から見ていきましょう。
まずはコロナウイルスとはどんなウイルスか。
コロナウイルスのイラスト
(いらすとやより引用)こう見るとかわいいですねw
コロナウイルスは一本鎖+RNAウイルスです。RNAウイルスとは遺伝子の本体としてRNAを持っています。私たちは遺伝子の本体としてDNAを持っているのはご存じだと思います。
今注目されているファビピラビル(アビガン)はRNA依存性RNAポリメラーゼ(RNAを鋳型にRNAを合成する酵素)を阻害するため、RNAウイルスであるコロナウイルスに効果があるのではと考えられています。
ただし、あまり臨床経験がない薬であり、副作用のリスクと治療効果は釣り合うのか私は少し心配しています。まあ、私は専門家ではないので詳しいことは分かりません。
また、エンベロープに特徴的な突起があり、太陽のコロナのように見えるためコロナウイルスという名前が付けられました。

ところで、皆さん、漢方薬は飲みますか?
「漢方なんて効かないだろう」
とか
「あんなの薬じゃない」
という声が聞こえてきそうです。

確かに、西洋薬に比べてはっきりした作用の物は少ないですが、今回のように治療薬のないウイルス感染症の「対症療法」にはピッタリなんです。

あの徳川家康公が長生きした理由も漢方にあるなんて言われてるんです。

さて、これから私のおすすめする漢方薬を紹介します。一つ目は免疫力アップに

補中益気湯

もう一つは感染後の回復に

麻黄湯

です

補中益気湯は、簡単に言うと古来から伝わるエナジードリンクみたいなものです。
人参などの生薬を含み、効果は「体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒」です。(クラシエホームページhttp://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/prescription/hotyuekkito.html)より引用
ちなみに感冒が風邪のことです。

麻黄湯はなんとインフルエンザにも適応があります。体内の免疫機能調整薬として期待されているのです。ちなみに効果は「体力充実して、かぜのひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり」です
薬研のイラスト
このように漢方薬は対症療法にもってこいなんです。ただし、何よりも重要なのは感染予防と休息です。しっかり睡眠をとることが何よりも治癒につながります。
皆さんも体調が悪いと感じたら、漢方薬などを飲んでしっかりと寝てください。

また、上記のほかにも漢方薬はたくさんあります。このブログを読んで気になった方がいらっしゃいましたら医師や薬剤師、登録販売者に気軽に聞いてみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!




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